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第149回フランス・アラカルト「ドイツとフランスに暮らしてみて」

第149回フランス・アラカルト「ドイツとフランスに暮らしてみて」
 
今回は、ドイツのハンブルクに11年、フランスのコルマールに3年間お住まいになった会員の辻みち代さんから、お隣同士の国であるドイツとフランスのお国ぶりの違いなどについて、思い出話をまじえながら、お話しいただきます。

★日時:1月22日(土)15:00~16:50  
★場所:生駒市セイセイビル4階402会議室 
★講師:辻みち代 
★参加費:会員500円、一般1000円
★参加申込:sugitani@kcn.jp TEL 090-6322-0672(杉谷) 

★辻さんからのメッセージ:「お隣は他人の始まり? 」
 2度目のドイツ滞在も4年を過ぎた1989年、夫に突然のアルザスへの転勤辞令が出ました。車でひたすら南下すること800キロ、到着したコルマールは明るく可愛らしい街並みの町でした。ハンブルクのフランス語教室では、「アルザスならドイツ語が通じるよ!」と言われていましたが、ドイツ語を話せたのは同じ建物に住む80代のご夫婦だけで、パン屋さんでcroissantの発音が分かってもらえず、「これではあかん」と一念発起。仏国鉄SNCFのたばこ臭い車両に乗り、ストラスブール大学の「外国人のためのフランス語」の授業に2年間通いました。この結果、町の成人学級で日本語を教えたり、自動車学校にも通ったりして、次第にフランス人との交流も増えました。
 アルザスはドイツ領だった時代もあり、ドイツ人と生活ぶりはあまり変わらないかと思っていたのに、例えば食事にかける時間や情熱の違いや、車の修理工場の対応の違いなど、全然違うことが多く、お隣なのになぜこんなに違うのだろう?と戸惑いと驚きの連続でした。
 合計14年の欧州での生活を終えて1992年に帰国。生駒に住みドイツ語通訳やガイドの仕事を続けています。「いこま国際音楽祭」ではドイツの音楽家たちの通訳を務め、また毎年12月にはチャリティーコンサートの企画・司会を担当しています。今回はドイツとフランスのお国ぶりや国民性の違いについてのお話や、「ドイツ語ってどんな言葉?」ということにも触れてみたいと思います。