第10回美術クラブ 松伯美術館特別展「上村三代と京都市立芸術大学」鑑賞会のご案内
第10回美術クラブ 松伯美術館特別展「上村三代と京都市立芸術大学」鑑賞会のご案内
奈良とも縁の深い上村松園、松篁、淳之三代の画業について、京都市立芸術大学で上村松篁、淳之とも親交のあったフランス文学者柏木加代子さんよりお話をうかがったあと、松伯美術館特別展を鑑賞します。
皆さんのご参加をお待ちしております。
✤日時:2026年3月14日(土)13:00~17:00
☆講演会:13:00~14:50 会場:生駒セイセイビル 4 階 401 号室
☆特別展鑑賞会:15:30~17:00 会場:松伯美術館 (近鉄学園前駅よりバス「大渕橋(松伯美術館前)」)
✤ナビゲーター:柏木加代子(京都市立芸術大学名誉教授)
✤参加費:会員 500 円、一般 1,000 円
✤申込先:sugitani@kcn.jp TEL.090-6322-0672(杉谷)
✤柏木加代子さんからのメッセージ:小著『磨く松園、視る松篁、誘う淳之』(大垣書店、2025年)がきっかけで、第10 回美術クラブ例会で上村家三代の画業の軌跡をお話しさせていただくことになりました。小著では、1880年開校の京都市立芸大における日仏文化交流のルーツを、芸大創立の立役者の一人で、松園とも親しかった久保田米僊のパリ遠征日誌(1889年のパリ万博)を手掛かりに、日本画と西洋の関係についても触れています。今回はまず松園の出世作《四季美人図》を取り上げて、その絵画が視覚のみならず、「香りを聞く」ことがその底にあることに注目したいと思います。松園は香道の妙味に早くから着目し、その画法の基本としていました。香を「聞く」とは、ただ匂いを嗅ぐのではなく、そこに季節の移ろいや物語を想像し、五感で深く味わうことにあり、それを絵として描出する試みでした。松園が嗅覚とすれば、息子松篁は、視覚を追及して深奥に入り込み、事物の本質に迫ります。また彼は教育者として、新しい日本画創造の道を開く役割を果たしました。孫淳之の花鳥画への道は、復興から高度成長する戦後、アッシジで見たジョット《小鳥への説教》に感動したことから始まります。私が京都芸大に職を得た1979年は、松篁は11年前に退官、淳之の壮年期にあたりますが、お二人に間近で接し、言葉を交わし、パリでの講演にも通訳として同行した思い出を踏まえながら、三代の画業を私なりに振り返り、また松伯美術館に場を移して、ご一緒に鑑賞できれば幸いです。
