シネクラブ

『恋ひとすじに』Christine

第65回日仏シネクラブ例会:アラン・ドロン追悼(1)
65ème séance du ciné-club de l’Association Franco-Japonaise de Nara

◇日時:2025年3月2日(日)13:30~17:00   le dimanche 2 mars 2025
◇会場:奈良市西部公民館5階第3講座室
 Nara Seibu Kominkan 5-kai (4er étage) salle 3 (près de la gare Kintetsu Gakuenmae)
◇プログラム:『恋ひとすじに』Christine, 1958, 109 min.
◇監督:ピエール・ガスパール=ユイ Pierre Gaspard-Huit
◇参加費:会員 200 円 一般 300 円  
 200 yens pour membres et étudiants, 300 yens pour non-membre
◇問合わせ:Nasai206@gmail.com   tel. 070-1731-0230(淺井)予約不要

≪映画紹介≫
2024年8月に88歳で亡くなったアラン・ドロンは、世紀の二枚目俳優として知られ、数多くの映画作品に出演した大スター。映画だけでなく私生活で浮名を流したことでも知られています。今回は、そんな彼がウィーン出身の女優ロミー・シュナイダーと出会い、二人が恋に落ちるきっかけになった作品『恋ひとすじに』を紹介します。当時、ロミー・シュナイダーは「プリンセス・シシー」シリーズでヨーロッパ中に人気を博したスター女優だったのに対して、アラン・ドロンは駆け出しの若手俳優。そのことは、出演料がロミーの7500万旧フランに対しドロンが30万旧フランという数字によく表れています。

映画の舞台は1906年のウィーン。若い少尉フランツ(ドロン)は、男爵夫人レナ(ミシュリーヌ・プレール)との不貞関係を重荷に感じて、友人のテオ中尉(ジャン=クロード・ブリアリ)と酒場に出かけ、歌手志望のクリスチーヌ(ロミー・シュナイダー)に出会います。まだスターの輝きはないけれども存在感を示すドロンとお姫様のように可愛いらしく美しいロミー。ふたりの恋の行方は…?
原作は森鴎外の翻訳でも知られるシュニッツラーの『恋愛三昧』。映画では19世紀のウィーン社会の風俗も垣間見ることができます。(淺井直子)