『大人は判ってくれない』 Les Quatre cents coups
第37回 奈良日仏協会シネクラブ例会案内
37ème séance du ciné-club de l’Association Franco-Japonaise de Nara
★日時:2015年4月26日(日)13:30~17:00
★会場:奈良市西部公民館4階第2会議室
★プログラム:フランソワ・トリュフォー監督『大人は判ってくれない』(1959 年, 99分)
★参加費:会員無料、一般300円
★飲み会:例会終了後「味楽座」にて ※例会・飲み会とも予約不要
★問合わせ:tel. 0743-74-0371 Nasai206@gmail.com
◆Date & horaire : le dimanche 26 avril 2015, de 13h30 à 17h00.
◆Lieu : Nara Seibu Kominkan, 4-kai (3ème étage) salle 2
(juste à côté de la gare Kintetsu Gakuenmae)
◆Programme : Les Quatre cents coups, 1959, 99 min.
◆Réalisateur : François Truffaut
◆Participation : gratuit pour membres et étudiants, 300 yens pour non-membres
◆Réunion amicale : au restaurant Miraku-za
◆Renseignements : Naoko ASAI Nasai206@gmail.com tel. 0743-74-0371
4月26日(日)の例会でとりあげる「大人は判ってくれない」は、フランス映画・ヌーヴェルヴァーグの代表的作品といった枠組みを超えて、世界中の映画ファンから愛され、多くの映画監督に影響を与えた映画史に残る名作です。
主人公の12歳の少年アントワーヌ・ドワネルは、親との折り合いが悪く、非行を繰り返し、家出し、あげくの果てには少年鑑別所に送られてしまいます。トリュフォー監督自身の自伝的要素がふんだんに盛り込まれ、ドワネル少年はトリュフォーの分身的な存在であることは、自他ともに認められているところです。
当時13歳で少年の役を演じた俳優ジャン=ピエール・レオーは、昨秋70歳で初来日し、同志社大学で舞台あいさつに立ちました。2011年秋~2012年春にかけて、当シネクラブで「子供」をテーマにしたフランス映画の特集を組んだとき、あえてこの作品をプログラムからはずしたのは、「子供」の主題にはおさまりきらない射程の深さと広がりをもつ作品であるために、別の紹介の機会を待っていたということがあります。
誰もが生きていく上で、どこかで必ず通過していく少年の「真実」の感情の経験が、21世紀の今もなおこの映画を見る人の心の琴線にふれてきます。物語の主筋に沿って、次々と映し出される細部の映像の描写がまた素晴らしく、何度見てもその度に新しい発見と感触が得られることも、この映画の魅力です。