『想い出のマルセイユ』Trois Places pour le 26
第62回日仏シネクラブ例会案内
62ème séance du ciné-club de l’Association Franco-Japonaise de Nara
◇日時:2024年2月25日(日)13:30~17:00
◇会場:奈良市西部公民館5階視聴覚室
Nara Seibu Kominkan 5-kai (4er étage) shichôkaku-shitsu
(près de la gare Kintetsu Gakuenmae)
◇プログラム:『想い出のマルセイユ』(Trois Places pour le 26, 1988, 103min.
(ジャック・ドゥミ特集④)
◇監督:ジャック・ドゥミ Jacques Demy
◇参加費:会員 200 円、一般 300 円
200 yens pour membres et étudiants, 300 yens pour non-membre
◇問合わせ:Nasai206@gmail.com tel. 070-1731-0230 ◇予約不要
◇映画紹介
イヴ・モンタンがミュージカル公演に出演するために故郷のマルセイユ駅に到着する場面から始まります。冒頭、駅の階段で群舞とともにモンタンが歌って踊る姿が魅力的です。初老のモンタンには、長年、歌手・俳優としてキャリアを積んできたスターにしか出せないオーラ、枯れた味わい、優雅さがただよっています。自身の歩んできた人生を歌と踊りで振りかえる公演のために、マルセイユにやってきたモンタンですが、その舞台裏でかつての恋人と再会し、彼女から自分には娘がいたことを知らされます。
ドゥミの作品におなじみの男女の出会い・別れ・すれ違い・再会・再出発の劇が、実人生と芝居が交錯しながらくり広げられます。様々な偶然に翻弄され、ほろ苦さを味わいながらも、生きていこうとする人物たち。モンタンは公演を終えると、次の公演の地へと旅立っていきます。人生は旅であり、旅は人生そのもの。本作品はドゥミの遺作となりました。(淺井直子)