最新情報

『小間使いの日記』Le Journal d’une femme de chambre

第63回日仏シネクラブ例会
63ème séance du ciné-club de l’Association Franco-Japonaise de Nara

◇日時:2024年6月30日(日)13:30~17:00   le dimanche 30 juin 2024
◇会場:奈良市西部公民館5階視聴覚室
    Nara Seibu Kominkan 5-kai (4er étage) salle audiovisuelle
    (près de la gare Kintetsu Gakuenmae)
◇プログラム:『小間使いの日記』Le Journal d’une femme de chambre, 1964, 94 min.
◇監督:ルイス・ブニュエル Luis Buñuel
参加費:会員 200 円、一般 300 円  
    200 yens pour membres et étudiants, 300 yens pour non-membre
◇問合わせ:Nasai206@gmail.com   tel. 070-1731-0230(淺井)予約不要

≪映画紹介≫
ノルマンディー地方のブルジョワの家に、パリから小間使としてやってきたセレスティーヌ(ジャンヌ・モロー)。家の実権は夫人がにぎり、婿養子の夫(ミシェル・ピコリ)は無能な恐妻家。夫人の父親の隠居老人は、セレスティーヌを部屋に招き入れ彼女にブーツを履かせて悦にいる。ブルジョワジーの隠微な実態・モラルや官能のあり方が、セレスティーヌの眼を通じて暴かれてゆく。

ある日平穏だった田舎町でレイプされた少女の遺体が発見される。パリに帰ろうとしていたセレスティーヌは少女の事件のことを聞いて家にとどまる。彼女のとった行動は…?

音楽はいっさい使わず、列車の音・馬の蹄・教会の鐘などの現実音を豊富に使用。1900年だったオクターヴ・ミルボーの原作の設定を、監督のブニュエルは1928年(『アンダルシアの犬』が発表された年)に変えている。本作品を通じて、当時のヨーロッパ社会の動向へのブニュエルの批評的視線も読みとることができる。(淺井直子)