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「ゴッホ展」鑑賞会

奈良日仏協会では日仏友好160周年記念の今年度、新たに「美術クラブ」を立ち上げ、美術展覧会の鑑賞会を定期的に開催する予定です。今年の大きなテーマは「ジャポニスムとフランス美術」。「美術クラブ」の活動の序章として、京都国立近代美術館で開催中の「ゴッホ展」鑑賞会を行います。

◇日時:3月2日(金)午後2時~5時
◇場所:京都国立近代美術館 入口玄関前に午後2時集合
◇参加費:美術館の入館料とカフェタイムの飲食代参加者負担
◇問い合わせと申込先: Nasai206@gmail.com  tel : 090-8538-2300(浅井)
◇内容:はじめに南城理事(絹谷幸二天空美術館顧問)から「鑑賞のツボ」を聴き、美術館内では個々自由に鑑賞。その後の「カフェタイム」では、参加者同士で感想や意見の交換をします。
◇南城理事からのメッセージ:
 ジャポニスム(日本趣味)に心酔し日本に憧れた激情の画家ゴッホは、印象主義から進展した強烈な色彩と激しい筆遣いで、20世紀美術に多大なる影響を与えました。悲劇的な人生であったゴッホですが、描かれた作品群は生命の輝きに満ち、怒りや悲しみを越えたところにある、生きることへの夢と希望、そして愛することの喜びを教えてくれるかのようです。
 本展には歌川広重や渓斎英泉などの浮世絵版画の模写も出品され、当時のジャポニスム・ブームを垣間見ることができます。事前に「鑑賞のツボ」を押さえておくことは作品との対話をより深めるキーポイントとなります。作品が生み出された時代背景や画家たちの境涯などもその一つ。さらに画材や技術などの知識があれば制作の追体験をうかがうこともできるでしょう。奈良日仏協会会員には、音楽や文学、料理などの専門家が多数おられます。それぞれの垣根を越えた美術や藝術の意見交換は、鑑賞後の大きな愉しみになるのではと期待されます。そして夢はフランス美術探訪の実現です。美術・藝術に満ち溢れた、最も贅沢な心の時間を皆さんとともに生み出していきましょう。