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秋の教養講座2016:「フランスワインの道程と奥深い魅力を探る」

日時:2016年11月23日(祝・水)

1)講演会15:00~17:00(参加無料)放送大学奈良学習センターZ308講義室にて

2)懇親会 17:20~19:00 頃(参加費:会員5,500円、一般6,000円)

「ビストロ・プティ・パリ」にて、ワインと本格的フランス料理を賞味します。

講演者:中浦 東洋司 (なかうら とよじ)

講演者プロフィール:1941年奈良県生まれ。大阪外国語大学(現在、大阪大学外国語学部)フランス語科卒。1970年日本万国博覧会協会にて渉外・接遇に従事。1974年大阪市職員として大阪・上海友好都市提携に携わる。1980年大阪・ルアーヴル姉妹港提携に携わる。1992年大阪南港のワイン館デザインコンペと建設に参画。フランス各地、特にワイン産地に滞在。現在、奈良日仏協会理事。

主催:奈良日仏協会、放送大学奈良学習センター

参加申込方法:11月18日までに 下記のいずれかにお願い致します。

E-mail : nara.afj@gmail.com    Fax : 0742-62-1741  Tel : 090-8538-2300

※定員40名を超えた時点で、参加申し込み受付を終了しますので予めご了承願います。

  世界の果物生産量で、断然トップを走る果実はぶどうです。しかも、生産量の大部分は、生食ではなくてワインになるのです。コーカサスに原産地を有する葡萄はすでに二千年以前にはレバント地方(地中海東端の沿岸)に西漸して、しかもワインとなって交易されていました。紀元前にローマ帝国の下で地中海を通ってガリア(現在のフランス本土他)に入ったのが今日のフランスワインの祖先です。

ローマ軍は、まず南仏のマルセイユ(旧名マッサリア)に上陸し、ローヌ川渓谷を北上しますが、沿線に密生する潅木林を葡萄の木に替えて行きました。これは、見通しを良くする軍事上の必要からでしたが、併せて現地に葡萄を広めてゆくことになります。北上の末たどり着いたのがブルゴーニュです。別途、南仏から西南平野を経てボルドーへと伝播してゆきました。ここは、ガロンヌ川によって運ばれた砂地が卓越する最適の葡萄畑を形成していてフランス二大ワイン産地の一つとなりました。

シャンパーニュ地方はパリの北東に位置。ランスとエペルネという二大都市を抱え、特にランスは歴代フランス国王の戴冠式が行われた世界遺産の美しい大聖堂を有する歴史都市ですが、このあたりは北緯50度、年間平均気温10℃という冷涼な気候で赤葡萄の生育には適せず通常のワイン生産は僅少だったのです。その短所を克服して、発酵途中で糖分を加えることで発生する炭酸ガスを有効に利用することで独特の爽やかさを持つワインが発明されました。この発明者こそドン・ペリニヨン氏(Dom Pérignon)で現在のモエ・エ・シャンドン社の創設者なのです。

今回はこれら現代の主たるワインとその産地について考察し、ワイン特有の用語「テロワール」(terroir)「セパージュ」(sépage)「A.O.C.」についても論じてみたく存じます。

中浦 東洋司