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第 157 回フランス・アラカルト「フランス詩に泳ぐ魚たち」

第 157 回フランス・アラカルト「フランス詩に泳ぐ魚たち」講演のご案内

✤日時:9 月 7 日(日) 14:30~16:30
✤会場:生駒市コミュニティセンター 4F 401 号室
✤会費:会員 500 円、 一般 1,000 円
✤問合せと申込先:sugitani@kcn.jp tel:090-6322-0672(杉谷)
✤講師:森田俊吾さん(奈良女子大学文学部言語文化学科専任講師)
✤森田さんからのメッセージ:フランスの詩で「魚」が登場する作品は思い浮かぶでしょうか?
──詩の中の動物といえば、「鳥」をイメージされる方のほうが多いかもしれません。
たしかに詩人たちは、古来より鳥の鳴き声を自らの歌声と重ね合わせ、ときに飛翔の象徴として繰り返し描いてきました。
ところが、特に 20 世紀以降の詩になると、「魚」が意外な頻度で登場してきます。
ときに魚が歌い、空を飛ぶことも──。
そんな突飛な「魚」たちが、なぜ現代詩の中で多く描かれるのでしょうか。
本講演では、こうした魚の登場するフランスのいくつかの詩を、皆さんと一緒に声に出して味わってみたいと思います。
前半では鳥との対比から、後半では旧約聖書『ヨナ書』との関連を手がかりに、その象徴的な意味を読み解いていきます。
普段詩を読む人も、そうでない人も、ぜひ言葉の海を自由に泳いでみませんか。

『冒険者たち』(1967)

第66回日仏シネクラブ例会
66ème séance du ciné-club de l’Association Franco-Japonaise de Nara

◇日時: 6月29日(日) 13:30~17:00 le dimanche 29 juin 2025
◇会場:奈良市西部公民館5階視聴覚室
    Nara Seibu Kôminkan 5-kai (4er etage) salle audiovisuelle
    (près de la gare Kintetsu Gakuenmae)
◇プログラム:『冒険者たち』Les Aventuriers, 1967, 112min.
◇監督:ロベール・アンリコ Robert Enrico
◇参加費:会員 200円、 一般300円
     200 yens pour membres et étudiants, 300 yens pour non-membre
◇問合せ: Nasai206@gmail.jp  tel:070-1731-0230(浅井) 予約不要

◇プレゼンターからのメッセージ:
『冒険者たち』は60年代後半から70年代に青春を送った多くの人にとって思い入れの強い作品だろう。そして映画を気に入った人の多くは、あの要塞島 Fort Boyard に行きたいと思うだろう。僕もその一人で1986年に行ったが、運悪く悪天候で観光船が欠航し行けなかった。2000年に再訪し、やっと近くから見ることが出来た。映画でも分かるが周囲が岩場で小さな船でしか行けない。観光船は、要塞に行く前にエクス島 Les iles d’Aix に立ち寄り1時間近い自由時間があった。当時は何でもネットで情報が得られる時代ではなく、この島のことも何も知らなかった。映画を見た記憶だけで似ているなとマヌー(ドロン) が小舟に乗った場所を写真に撮り、歩いていて面白い日時計があり写真を撮ったが、ビデオを見直すと、まさにその家がマヌーが滞在した家だった。映画に出てくるアフリカ美術館も同じ島だと後から知り、再訪することがあれば絶対行こうと思っている。なお要塞島の場所はボルドーとナントの間、ラ・ロシェルの沖合だが、一応個人の所有で勝手に上陸はできない。(橋本克己)

第156回フランス・アラカルト「あなたの知らない農業大国フランス」

第156回フランス・アラカルト「あなたの知らない農業大国フランス」

 昨年の創立30周年記念祝賀会で『ラシーヌ讃歌』合唱をご指導いただいた大城閑さんから、ご専門のフランスの農業についてお話しいただきます。
✤日時:2025年5月25日(日)14:30~16:30  
✤会場:生駒セイセイビル4階 404号室
✤ゲスト:大城閑(おおき しずか) (福井日仏協会前会長、福井県立大学生物資源学部名誉教授)
✤参加費:会員 500 円、一般 1,000 円     
✤申込先:sugitani@kcn.jp TEL.090-6322-0672(杉谷)
✤大城閑さんからのメッセージ:「フランス」と聞くと、皆様はご自身の経験に基づいて色々な事を思い浮かべられると思います。長年にわたって農業、特に園芸分野に関わってきた私は、フランスと言うとすぐに農業と結びつけてしまいます。歴史的に見てもフランスの種々の文化を支えてきたのは農業であると言っても過言ではないでしょう。特にあの素晴らしい
フランス料理の数々は豊かな農業生産なしには考えられません。講演ではまず、そのフランス農業の現状について、日本と比較しながら紹介します。次いで、現在の農業生産技術の発展に寄与した何人かのフランス人たちの業績を、ルイ14世の時代から現代に至るまで見てみましょう。最後に、順調だと思われがちなフランス農業にも多くの問題点があります。農業政策に不満を持つ農業者たちの、日本では考えられないような実力行使を紹介するとともに、これらの問題点についても考えてみたいと思います。

第9回美術クラブ例会「絹谷幸二 平和へ」展 鑑賞会のご案内

第9回美術クラブ例会「絹谷幸二 平和へ」展 鑑賞会のご案内

今回は、眼下に大阪湾の絶景を見渡せる梅田スカイビル27階の天空美術館で、画家絹谷幸二氏の「平和」をテーマとした展覧会を鑑賞します。
皆さまのご参加をお待ちしております。

✤ナビゲーター:南城守(絹谷幸二天空美術館 顧問) 
✤日時:4月26日(土) 15:00~17:00   
✤会場:絹谷幸二天空美術館 梅田スカイビル タワーウエスト27階 
✤集合時間・場所:15:00に集合(参加者には場所など詳細案内)。  
✤ナビゲーターによる事前解説の後、各自自由に鑑賞。その後、意見交換会を実施します。
そのあとは、有志による懇談会を予定しております。
✤会費:会員 無料、 一般500円。 展覧会入場チケット(1300円)は各自購入のこと。
(意見交換会の会場が喫茶店になった場合、飲み物は各自負担) 
✤定員:20名 
✤問合せと申込先: sugitani@kcn.jp  tel:090-6322-0672(杉谷)

✤南城さんからのメッセージ:奈良市出身で文化勲章受章者の絹谷幸二氏は、若き日にヴェネツィア・美術アカデミアで人類最古の壁画アフレスコ(伊 英フレスコ)を修得。その後、この古典技法を現代アートに甦らせ国際的に活躍する画家です。周知の如く盛期イタリア・ルネッサンス美術は、西洋美術の指針とされ、フランスにおいてその憧れは「イタリア詣」となり、17世紀のプッサンから19世紀のアングルまで、美術アカデミーで偉大なる修学法と考えられました。印象派のルノワールも、その後の近現代の画家たちまでもそれを実践しています。考えればあの「モナリザ」がルーヴル美術館にあるのも、フランソワ一世がレオナルド・ダ・ヴィンチをアンボワーズのクロ・リュセ城に招聘し、終の住処とさせた所以。フランス美術にとって、古代ギリシア・ローマ美学の「復活」を掲げたイタリア美術は、まさに美の規範「クラシック(古典・理想美)」そのものでした。つまりそこには時代と共に生まれ変わる「永遠の新しさ」があったのです。今回の鑑賞会は、フランス美術から視点を広げて、イタリアの古典絵画を学んだ絹谷藝術から、西洋美術の豊穣さを垣間見ようとするものです。何よりもテーマが「平和」。混迷する昨今の世界情勢に警鐘を鳴らし、人類救済のメッセージを発する「美術力」を併せて考える機会となれば…。C’est pas mal!n‘est-ce pas ? 

『小間使いの日記』Le Journal d’une femme de chambre

第63回日仏シネクラブ例会
63ème séance du ciné-club de l’Association Franco-Japonaise de Nara

◇日時:2024年6月30日(日)13:30~17:00   le dimanche 30 juin 2024
◇会場:奈良市西部公民館5階視聴覚室
    Nara Seibu Kominkan 5-kai (4er étage) salle audiovisuelle
    (près de la gare Kintetsu Gakuenmae)
◇プログラム:『小間使いの日記』Le Journal d’une femme de chambre, 1964, 94 min.
◇監督:ルイス・ブニュエル Luis Buñuel
参加費:会員 200 円、一般 300 円  
    200 yens pour membres et étudiants, 300 yens pour non-membre
◇問合わせ:Nasai206@gmail.com   tel. 070-1731-0230(淺井)予約不要

≪映画紹介≫
ノルマンディー地方のブルジョワの家に、パリから小間使としてやってきたセレスティーヌ(ジャンヌ・モロー)。家の実権は夫人がにぎり、婿養子の夫(ミシェル・ピコリ)は無能な恐妻家。夫人の父親の隠居老人は、セレスティーヌを部屋に招き入れ彼女にブーツを履かせて悦にいる。ブルジョワジーの隠微な実態・モラルや官能のあり方が、セレスティーヌの眼を通じて暴かれてゆく。

ある日平穏だった田舎町でレイプされた少女の遺体が発見される。パリに帰ろうとしていたセレスティーヌは少女の事件のことを聞いて家にとどまる。彼女のとった行動は…?

音楽はいっさい使わず、列車の音・馬の蹄・教会の鐘などの現実音を豊富に使用。1900年だったオクターヴ・ミルボーの原作の設定を、監督のブニュエルは1928年(『アンダルシアの犬』が発表された年)に変えている。本作品を通じて、当時のヨーロッパ社会の動向へのブニュエルの批評的視線も読みとることができる。(淺井直子)

第155回フランス・アラカルト「古民家と写真を語る」のご案内

第155回フランス・アラカルト「古民家と写真を語る」のご案内

 宇陀で古民家の修復に取り組んでいるフランス人グループの活動について、
活動の中心を担っているコリーヌ・アギーレさんからお話を伺います。
皆さまのご参加をお待ちしています。

✤日時:2024年5月12日(日)14:30~16:30
✤会場:生駒市コミュニティセンター4階 401号室
✤参加費:会員500円、一般1,000円      
✤申込先:sugitani@kcn.jp TEL. 090-6322-0672(杉谷)
✤ゲスト:コリーヌ・アギーレ(Coline Aguirre)さん  
※当日はフランス語と日本語でお話しくださいます。

✤コリーヌ・アギーレさんからのメッセージ:« Je suis Coline, une Française de 26 ans passionnée par le Japon et ses maisons traditionnelles. Basée à Uda, dans la préfecture de Nara, je me suis engagée à préserver le patrimoine architectural et culturel du Japon en redonnant vie à un petit trésor historique, une Kominka d’une centaine d’années d’une surface de 300 m carrés. Avec mon compte Instagram [@coconokominka], je partage au quotidien mon aventure, capturant chaque étape de mes projets de rénovation avec amour et dévouement. Il est pour moi important de partager l’authenticité et la beauté intemporelle des maisons traditionnelles japonaises car je pense que cela attirera au Japon de jeunes gens pleins de beau projets et permettra de préserver un patrimoine architectural et culturel unique. Lors de la conférence à venir je souhaite vous présenter en détail les événements qui m’ont conduit à devenir propriétaire d’une Kominka dans la campagne de Nara, l’évolutionniste des travaux et mes objectifs pour 2024. J’espère aussi vous donner envie de visiter la charmante ville de Uda ainsi que les campagnes du Japon de manière générale. »
26歳のフランス人女性、コリーヌです。日本とその伝統的家屋が大好きです。奈良県の宇陀市に住んで、日本建築の文化遺産を保護する活動を始めました。築およそ100年、300平方メートルの小さな歴史財産の「古民家」を蘇らせるのです。愛と献身の気持ちで、改築計画のそれぞれの段階を写真に撮り、日々、インスタグラム[@coconokominka]で、私の活動を紹介しています。日本の伝統家屋の、時を越えた本物の美しさを紹介することが私にとって大切なのです。というのは、このことによって、多くのすばらしい計画を携えた若い人たちが日本に惹きつけられて、類のない文化的建築遺産を守ることができると考えるからです。フランス・アラカルトでは、私がどのようにして奈良の田舎の古民家を所有するようになったのか、そのいきさつや、仕事の進展の様子、2024年の計画について、詳しくお話しします。そして、みなさんが、宇陀の魅力的な町や、日本各地の田舎を訪れたくなるよう願っています。

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