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第146回フランス・アラカルト「鍛冶職人エリック・シュヴァリエさんをお迎えして」

第146回フランス・アラカルト「鍛冶職人エリック・シュヴァリエさんをお迎えして」

フランスの新聞社が海外で活躍する若手フランス人を顕彰する「希望の星」賞を受賞されたエリック・シュヴァリエさんをお招きしてお話(フランス語と日本語の両方)を伺います。

★日時:9月5日(土)15:00~17:00   
★会場:野菜ダイニング「菜宴」 奈良市小西町19 マリアテラスビル2F
★会費:会員1000円 一般1500円 (飲み物付)
★定員:15名(要予約)満席になり次第締切り。 
★問合せと申込先:sugitani@kcn.jp tel. 090-6322-0672(杉谷)

★シュヴァリエさんからのメッセージ:
Je suis Eric Chevallier, originaire de Chaumontel, dans le Val d’Oise, près de Chantilly. Je vis à Sakai depuis 2012. J’ai commencé à apprendre le japonais seul puis à l’association Tenri Paris et j’ai fais une licence à l’université INALCO. Je suis arrivé au Japon en 2012 chez une amie à Tokyo, et j’ai travaillé 6 mois à Tahara à Aichi, dans un minshuku. J’ai aidé un forgeron de Sakai pour des traductions et je suis finalement devenu son apprenti pendant 5 ans. Cette forge c’est celle de Sasuke, 22ème génération, et dentoukougeishi en ciseaux de bonsai et couteaux de cuisine. Maintenant je travaille pour la ville de Sakai depuis 2 ans au musée des arts traditionnels, et je fais des missions de promotion touristique avec Osaka Kankou Convention Kyokai et Sakai Kankou Bu. Ce travail me permet de rencontrer des touristes et professionnels français au quotidien et de retourner en France tous les ans pour des événements concernant le Japon. J’ai fondé également en 2017 la marque DeSakai, couteaux et materiel de cuisine traditionnel.
ヴァルドワーズ県、シャンティイの近くのショーモンテルの出身です。2012年から堺に住んでいます。日本語は初めは独習で、次いで天理日仏文化協会で学び、INALCO(フランス国立東洋言語文化学院)を卒業しました。2012年に来日、6カ月間愛知県田原市の民宿で働き、堺の鍛冶場の翻訳を手伝ったことがきっかけとなって、結局弟子入りし5年になります。その鍛冶場とは、盆栽鋏と料理包丁の伝統工芸士である第22代佐助です。今は2年前から堺市の伝統産業会館で、堺市産業振興センターのインバウンドコーディネーターと、時々大阪観光コンヴェンション協会と堺市観光部と連携して観光振興の仕事をしています。その仕事のおかげで、フランスからの観光客や鍛冶職人に毎日のように会っており、日本に関連したさまざまな催しのために毎年フランスへ帰っています。また2017年には、日本料理の包丁や台所用具のブランド「DeSakai」を立ち上げました。

『海辺のポーリーヌ』Pauline à la plage

第54回 奈良日仏協会シネクラブ例会
54ème séance du ciné-club de l’Association Franco-Japonaise de Nara

◇日時:2020年7月26日(日)13:30~17:00  le dimanche 26 juillet 2020
◇会場:生駒市セイセイビル2階206会議室 Ikoma Seiseibiru 1er étage salle 206
◇プログラム:『海辺のポーリーヌ』 Pauline à la plage, 1983, 95 minutes
◇監督:エリック・ロメールEric Rohmer
◇参加費:会員無料、一般300円 
  gratuit pour membres et étudiants, 300 yens pour non-membre
◇懇親会:例会終了後「カルメシ茶屋」にて 
  Réunion amicale au restaurant Karumeshi-chaya
◇問合わせ:Nasai206@gmail.com tel. 090-8538-2300(例会・懇親会とも予約不要)

≪映画紹介≫
ポーリーヌは、ノルマンディ地方グランヴィルにあるマリオンの家でヴァカンスを過ごすが、恋の行き違いが次々に起こる。花咲く娘たち、海辺、戯れの恋など、ほとんどプルースト的な世界がある。とはいえエリック・ロメールは、ラファイエット夫人によって吐露され、かりそめの恋の甘さを施された感情小説の紋切り型と、マリヴォーやミュッセによる恋の駆け引きの論法の両軸の間でバランスをとる。彼は時代の卓越した社会学者であり、時事問題や当世風の言葉づかいに密着せずして、それを多くの同時代人たちよりも長々と語る。タイトルはどこか子供っぽく、遊戯と快楽主義の外観を装いながらも、『海辺のポーリーヌ』は、当時の大衆青春映画の完全なアンチテーゼであり、情熱とその行き着く先についての、きわめて手のこんだ作品である。やがて真実を明かす役目を果たす、必要欠くべからずの「思い違い」を話の核心に据え、映画作家ロメールは、言葉を介在させて(映画の題辞にクレチアン・ド・トロワの「言葉多き者は災いの元」を引用)、放蕩、官能性、一目ぼれ、誠実さ等、様々な愛の形の一覧表を作っている。(ピエール・シルヴェストリ)

Pauline passe ses vacances à Granville en Normandie chez sa cousine Marion. Divers chassés-croisés amoureux s’ensuivent… Du côté de chez Proust, ou presque : les jeunes filles en fleurs, la plage, le flirt, les amourettes. Sauf qu’Eric Rohmer fait le grand écart entre les stéréotypes du roman sentimental édictés par Madame de Lafayette, et édulcorés dans les bluettes ordinaires, et la dialectique de la transaction amoureuse selon Marivaux et Musset. Rohmer est par ailleurs un excellent sociologue de son temps qui, sans coller à l’actualité et aux tics de langage à la mode, en dit plus long que la plupart de ses contemporains. Pauline à la plage, dont le titre a quelque chose d’enfantin, est, sous des dehors ludiques et hédonistes, une parfaite antithèse des films d’adolescents populaires de l’époque. C’est une œuvre infiniment complexe sur la passion et ses dérivés. Posant au cœur du récit un indispensable quiproquo qui servira de révélateur, le cinéaste va, par le biais du langage (« Qui trop parole, il se mesfait », est la citation de Chrétien de Troyes mise en exergue du film), faire la nomenclature des différents types de postures amoureuses : libertinage, sensualité, coup de foudre, fidélité, etc. (Pierre Silvestri)

第145回 フランス・アラカルト「登大路ホテル奈良にてフランス料理昼食会」

第145回 フランス・アラカルト「登大路ホテル奈良にてフランス料理昼食会」

✤日時:2020年7月11日(土)11:30~13:30
✤場所:登大路ホテル奈良(近鉄奈良駅より東へ徒歩3分)
✤会費:5, 500円(飲み物は各自負担)
✤定員:15名(要予約)6月30日までの申込み、満席になり次第締め切り。
✤問合せと申込先:sachiko_kita@kcn.jp tel. 090-5153-2630(喜多)

6月以降、幸いなことに、関西とりわけ奈良ではコロナ感染者数は少ないままに留まっており、登大路ホテル奈良にてのフランス・アラカルトは、予定通り開催の方向で準備をすすめております。当日は、当協会会員で同ホテル支配人の上野正暢さんのお話をお聞きし、会員同士の懇親を深めながら、同ホテル総料理長の仙石耕一さんによるフランス料理のランチを楽しみたいと思います。とはいえこれからも、個々人が手洗い・うがい・マスク着用等で感染予防を怠らず、健康な日々をおくることを願いつつ、すでに参加申込みされた方で、もし体調に異変が生じた場合には、すみやかにご連絡お願いいたします。

『気狂いピエロ』 Pierrot Le Fou

第53回 奈良日仏協会シネクラブ例会
53ème séance du ciné-club de l’Association Franco-Japonaise de Nara

◇日時:2020年2 月23日(日)13:30~17:00  le dimanche 23 février 2020
◇会場:生駒市セイセイビル2階206会議室 Ikoma Seiseibiru 1er étage salle 206
◇プログラム:『気狂いピエロ』 Pierrot Le Fou, 1965, 105 minutes 
◇監督:ジャン=リュック・ゴダール Jean=Luc Godard
◇参加費:会員無料、一般300円 
     gratuit pour membres et étudiants, 300 yens pour non-membre
◇懇親会:例会終了後「カルメシ茶屋」にて Réunion amicale au restaurant Karumeshi-chaya
◇問合わせ:Nasai206@gmail.com tel. 090-8538-2300(例会・懇親会とも予約不要)

≪映画紹介≫
妻との生活に退屈していたフェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)は、偶然、かつての恋人マリアンヌ(アンナ・カリーナ)と再会し、ふたりは一夜を共にする。翌朝目覚めると、マリアンヌの部屋に男の死体がある。フェルディナンは驚くが、マリアンヌは平然として歌を唄いながら朝食を作っている。わけは後で話すというマリアンヌとともに、ふたりはパリを後にして南仏に向かう。途中、強盗をしたり、怪しげな男やギャングにつきまとわれながら、ふたりは逃避行を続ける。
本作品は、『勝手にしやがれ』(1960) と並ぶ初期ゴダールの伝説的代表作。ことば、映像、音楽による引用と修辞に溢れ、画面は原色の色づかいに彩られている。南仏の海を背景に、ベルモンドとカリーナの二人の個性が際立つ。カリーナは当時すでにゴダールと離婚していたが、彼らが作りだした映画世界は観客の記憶に鮮明に刻まれて続けている。半世紀以上を経たこんにちも、カリーナの天真爛漫な表情は色あせることなくスクリーンを輝かせている。

第3回美術クラブ例会 講演会「モネとルノワール」

第3回美術クラブ例会 講演会「モネとルノワール」

コロナウィルスで政府から3月中旬までのイベント自粛の要請が出ており、
3月7日に予定していました美術クラブ例会は、万が一のことを考え延期することにしました。
開催日程が決まりましたらあらためて案内いたします。

✤日時:3月7日(土) 15:00~16:30   
✤場所:ならまちセンター(近鉄奈良駅南東徒歩12分)3F 会議室2 
✤講師:南城守(絹谷幸二天空美術館顧問)
✤参加申込:sugitani@kcn.jp TEL 090-6322-0672(杉谷) 定員27名
✤参加費: 会員200円、一般500円。  
✤例会終了後懇親会あり:自由参加。場所未定。各自負担。

✤南城講師からのメッセージ:
印象派を代表する画家、モネとルノワール。モネは1840年、ルノワールは1841年生まれと同年代。2人が活動した19世紀後半のパリは、万博による世界的な文化交流によって名実ともに近代化の波が加速し、多様な価値観と美意識が交錯する激動の時代だった。モネは風景画に、ルノワールは人物画にそれぞれのスタイルを確立し、後世に大きな影響を与えた。モネ86歳、ルノワール76歳と当時の画家として長寿であったが、2人の晩年はモネは失明し、ルノワールはリューマチによって身体の自由は奪われている。モネの夢見を誘う風景画や、ルノワールの健康に満ち溢れた人物画からは窺い知れぬ幾多の苦難の中で生み出された名作の数々。とりわけ、2人にとって1879年は、その後の画家としての方向性を決定付けるかのような年だった。彼らに訪れた「歓喜、絶望、そして挑戦」のドラマとは…。
奈良日仏協会美術クラブがご案内する「鑑賞のツボいろいろ話」と「至福の意見交換懇親会」で、早春のひと時を楽しみませんか。

「室生寺散策」

今年度のガイドクラブ散策は10月5日(土)に奈良県宇陀市室生の大野寺と室生寺を訪ねます。

◆参加費:会員1200円 一般1700円 (要予約)
◆申込先:Nasai206@gmail.com 浅井直子
◆講師:竹本寿史 (会員、室生寺ボランティアガイド)
◆講師からのメッセージ:女人高野の愛称で親しまれている室生寺。今は、真言宗のお寺であるが、歴史を紐解けば、法相宗興福寺の別院として創建されている。都より遠く離れた山間の地に、天平文化の粋を集めた国宝の五重塔や金堂が建てられたのは何故か? その金堂の内部には、国宝重文の仏達が、ところ狭しと配置されている。その並び方は、仏教の常識では考えにくいもので、謎に満ちている。何故なのか? 室生寺が辿ってきた歴史を語りながら、室生寺をご案内したいと思っています。

◆行程
12:30 近鉄室生口大野駅集合、大野寺まで散策、宇陀川岸から弥勒磨崖仏見物
13:01 大野寺前のバス停からバスに乗車
13:15 室生寺着
13:25~14:35 室生寺門前の「橋本屋」にてNHKドキュメント番組「室生寺」視聴、講師による解説、見どころ案内
14:35~15:45 室生寺境内散策 
15:45~16:15 橋本屋にて喫茶休憩、参加者懇談、解散
16:20 室生口大野駅行きバス発 
16:30~18:00 橋本屋にて有志による懇親会(参加費3000円)
18:00 橋本屋のバスにて室生口大野駅へ

◆行先紹介

【大野寺】 白鳳9年(681)役小角によって開かれ、天長元年(824)弘法大師が室生寺を開いた時、西の大門として寺堂を建立したとされる。鎌倉初期1207年興福寺の荘園だった時、宇陀川対岸に弥勒磨崖仏の造営が始まり、2年後後鳥羽上皇が列席して開眼供養が行われた。高さ100尺(33メートル)に近い弥勒巌に、窪みを切り込んで弥勒仏の立像が線刻されている。仏身の高さは蓮座ともで38尺(11.5メートル)、日本石仏史上重要例。

【室生寺】 奈良時代末期の宝亀年間(770-781)、東宮(後の桓武天皇)の病気平癒を願った興福寺の名僧賢憬(714-793)による創建。天武天皇の発願により役小角(役行者)が創建し、弘法大師が再興したとも伝えられる。室生の地は奇岩や洞穴が多く、洞穴は竜神の住み家として信仰を集め、祈雨や止雨の霊地とみなされていた。弘法大師が一夜にして建立したと伝承される国宝の五重塔は屋外ものでは国内最小。女性の参詣を認めたため女人高野と呼ばれるようになったのは、江戸時代以降。

【橋本屋】 日本を代表する写真家のひとり、土門挙が室生寺撮影のために常宿としていた料理旅館。玄関や廊下には土門氏の若き日の写真や「女人高野 挙」と記された最後の滞在時のサイン等が飾られている。

第143回フランス・アラカルト「フランス・ドイツと日本での日本語学習体験」

第143回 フランス・アラカルト「フランス・ドイツと日本での日本語学習体験」

✤日時: 8月31日(土) 15:00~17:00
✤会場: 野菜ダイニング「菜宴」  奈良市小西町19 マリアテラスビル2F
✤会費: 会員1000円 一般1500円 (飲み物付)
✤定員: 20名(要予約) 
✤問合せと申込先: ssnoda@skyblue.ocn.ne.jp tel:0742-49-3249(薗田)
 (8/7~8/16の期間はすぐにお返事できません)
✤ゲスト: エレナ・ファーユ(Élena Faye) さん        
(略歴)早い時期から日本に惹かれ、パリのフランス国立東洋言語文化学院(Inalco)で、日本学と日本語を学び、学士課程と修士課程を修了。交換留学生として京都大学に在籍中に明治期の日本文学を学ぶ。現在は京都のヴィラ九条山の研修生。父は『みどりの国滞在日記』(三野博司訳)など4冊の邦訳がある作家のエリック・ファーユ(Eric Faye)氏。

✤ゲストからのメッセージ:
Le Japon et la langue japonaise sont depuis très longtemps déjà source d’admiration en Occident. Or on ne peut comprendre un pays et sa culture sans tenter d’étudier sa langue. En France et dans de nombreux autres pays d’Europe sont enseignées les “Etudes japonaises”, un cursus alliant étude de la langue et de la civilisation japonaise. A travers mes différentes expériences d’étude de cette langue en France, en Allemagne et au Japon, je vais vous présenter l’enseignement du japonais à l’étranger et au Japon, et les difficultés qui peuvent être rencontrées sur le long chemin qu’est l’apprentissage du japonais.
日本や日本語に対してはずいぶん昔から西洋では興味のもととなっていますが、言葉を学ぼうとせずしてその国や文化を理解することはできません。フランスをはじめとするヨーロッパ諸国においては、語学と文明の研究が組み合わされた「日本学」が、大学の課程で教えられています。フランス・ドイツ・日本において、日本語を学んできた私の経験を通じて、海外と日本における日本語教育について、また日本語習得の長い過程で出会う困難について、お話ししたいと思います。(フランス語と日本語の両方で話します)。

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